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新入生の皆様へ

 津田 宏 (成19年度卒)
自分は学習院大学に指定校推薦で入りました。
大学の選択肢としては、他の指定校推薦、AO入試、スポーツ推薦とありましたが、その中で学習院を選んだのは大きく2つあります。
1つ目はラグビーを楽しめると思ったこと。 複数の大学の練習に参加したり、見学したりしましたが、チームの雰囲気が本当によかった。
後輩・先輩の変な隔たりもなく、ラグビーが楽しめそうだなと思ったのが第一印象でした。

2つ目はやりがいを感じたこと。
学習院は学生主体で、監督・コーチのバックアップはもちろんありますが、練習を考えるのもメンバーも考えるのも戦術を考えるのも学生主体。また入学当時、学習院はあまり強くはなかったですが、みんな1部昇格を本気で目指していました。自分はそこに高校時代にはない「やりがい」を感じました。
残念乍、自分は入替戦出場はできましたが1部昇格は果たせませんでした。
もちろん1部の大学、他の2部の大学にはそれぞれいいところがあると思います。
ただ、自分は学習院大学ラグビー部に入ったことは今でも後悔していません。
ぜひ新入生の皆さまにも学習院でラグビーをして頂けたらと思います。

辛いこと、楽しいことを共有し成長

 澤田 隼也 (平成19年卒)
私は大学からラグビーを始めました。中学高校と陸上競技をやってはいましたが、コンタクトがあるスポーツ、集団でやるスポーツは初めてでした。
自分でも大学から新しいスポーツを始めるとは思ってもいなく、まして体育会でラグビーをやるとは思ってもいませんでした。

初心者が大学からラグビーを始められるのか?と思う方も多いと思います。
最初に言っておきますが、私自身、中・高の陸上競技で何か特別な実績を残したりはしていませんし、浪人もしています。
それに周りはほとんどが経験者です。
はっきり言ってきついこと、辛いこと、苦しいことが多いスポーツです。

しかし、プレイヤーだけでなくマネージャー・監督・コーチ・OBの方々と対抗戦Aグループに昇格するという目標に向かっていく一体感と、試合に勝ったときの達成感は他では味わえないものがあります。
また、ラグビー部の仲間だけでなく他の体育会の部とも交流が多く、スポーツは違えども皆同じ体育会で、目標に向かって活動をしているという一体感もあります。
多くの仲間がいるということはそれだけ大学生活も充実させることができる、辛いこと、楽しいことを共有し成長していける、そんなラグビー部に入部することを、ぜひお勧めします。

グランドにころがる楕円球の思い出

 元NHKアナウンサー
 石橋省三 (昭和35年卒)
「白地に紺の二段縞」、久々に母校学習院ラグビーのジャージを目のあたりにし、心躍らした。

 昨年の4月、成蹊大学グランドに足を運び学習院、成蹊の定期戦を観戦した。前半で大量点を許した学習院が、後半反撃に転じた。
ディフェンスをかわしつぎつぎにトライを重ねる後輩の姿に、幾分溜飲を下げることができたが、反撃も及ばず結果は52対31。残念。
 ゲーム観戦中、50年前の記憶が甦ってきた。1年の時の成蹊戦でのこと。タックルに入ったはいいが、相手の膝に頭が当たり脳しんとうを起こしてしまったのだ。グランドの土をつけたまま帰宅したという苦い思い出。

 成蹊のグランドは人工芝に姿を変えていたが、スタンドの土の香りに鼻の奥をくすぐられるような懐かしさを感じた。  
楕円球を追い、土に塗れた練習後の体を風呂で洗い流し、火照った体が外気に触れた時の爽快感は忘れられない思い出のひとつ。
70歳を超えたいまスポーツ倶楽部に通い汗を流しているが、外気に接した時に同じような感覚を味わっている。ラグビーの痕跡を実感する瞬間でもある。
 学習院のグランドも、昨年人工芝に覆われてしまった。

ラグビーを通して得たこと

 栃木県立小山南高等学校
 川﨑 真澄 (昭和53年卒業)
今から30年以上も昔のことですが、大学に入学して間もなく、ラグビー部の門を叩きました。
入部して程なく春合宿があり、6月までのシーズンを終えると、7月はオフ。 そして8月の菅平での夏合宿を経て、9月から12月までが公式戦のシーズン。それが終わると3月までオフ。このパターンで4年間を過ごしました。
 大学のラグビー部活動は、高校と違ってシーズン制なので、年間を通してめりはりがあり、比較的自由な時間をもつことができます。また授業優先なので、学業を妨げられることもありませんでした。

  ラグビーは実におもしろいスポーツですが、それをやってよかったことは、時間の大切さを実感したことです。練習でとられる時間を考えて、日々の生活を規則正しく組み立てました。そうすることによって勉学にもプラスになり、充実した大学生活を送れたと思います。
 また4年生になって教員採用試験を受けた時、ラグビーをやっていることが、面接で好印象を与えました。そして初任の高校でラグビー部の顧問になり、楽しく指導することができました。
 また赴任した栃木県が2年後に国体開催を控えていたので、高校の恩師とともに栃木県高校代表チームの指導に携わりました。菅平や山中湖で合宿して、他県のチームと切磋琢磨したのはよい思い出です。その後、数多くの高校や大学のゲームのレフリーも務め、レフリングのおもしろさと奥深さを実感しました。

 現在もラグビー部の顧問をしておりますが、ラグビーを通してさまざまな生徒や指導者と出会うことができました。これは教員に限らず、どのような職業に就いても、ラグビーが交友関係を広げることは確かでしょう。
 大学でラグビーをやったことが、その後の私の人生を決めたといっても過言ではありません。そのおかげで何事にも自信をもって向かうことができ、また趣味を楽しんでいます。
 ラグビーにはそのような意義もあることを知ってほしいと思います。

OBメッセージ

 TOTO株式会社 
 取締役常務執行役員 販売統括本部長
 森村 望 (55年法学部卒)
 私は高校でラグビー部に所属していましたが、大学でも入部するかは相当迷いました。他に何かやることがあるのではないか、と色々考えたからです。 結論から言うと、それが見つからなかった為、春のシーズンの終わりの頃に入部しました。勉強に打ち込むのは柄に合わない、当時流行りのテニスやスキーのサークルも向いてない、バイトに勤しんで遊ぶ金を稼ぐという青春はいかがなものか、それならば4年間を思い切り燃焼させるにはラグビーしかないかな、と北グランドに辿り着いた訳です。
グランドで走る同級生を見ていると、自分の場所はラグビー部が最適だろうとも思いました。

 私は選手としては正直二流でした。2年から公式戦に出始めて、3年では全試合出場しましたが、4年ではレギュラーの位置を後輩に譲りリザーブにまわることが増えました。
 試合は15人でやるものではない、部員全員で戦うものだと言われても正選手で出ている間はピンと来ませんでした。
 しかしリザーブに廻ってからつくづくとその重要性を感じました。部に所属してぶら下がっているのではなく、試合に出られない自分がやれる役割は何か、練習でチームに貢献出来ることは何かとよく考えたものです。

 現在、会社ではたまたま数百人のメンバーと一緒に仕事をしていますが、人数が多ければ色々な人がいます。やはり全員が正選手の力を持っているわけではありません。
 しかしそういう人達がそれぞれのやはり役割をきちんとこなしてくれる事が組織としては重要なのです。ですから私はいつも彼・彼女達に各々の役割の重要性を説きながら且つ感謝の念を持って接しています。
 そして私にはいつでも帰るところがあるのが幸せです。
 ラグビー部の先輩、同期、後輩と会って酒を飲めば、もう学生時代に前戻り。自分の居場所はいつまでもここなのです。 

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